2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

スノウ・クラッシュ(ニール・スティーブンスン)

SF

スノウ・クラッシュ作者: ニールスティーブンスン,Neal Stephenson,日暮雅通出版社/メーカー: アスキー発売日: 1998/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 79回この商品を含むブログ (23件) を見る 近未来のアメリカ。連邦府は存在するものの、国家として…

せどり男爵数奇譚(梶山季之)

せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)作者: 梶山季之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2000/06/07メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 108回この商品を含むブログ (45件) を見る "せどり"(背取、競取)とは、古書業界の用語で、掘り出し物を探しては、安く買ったそ…

海神(ネプチューン)の晩餐(若竹七海)

海神(ネプチューン)の晩餐作者: 若竹七海出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/01/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 1932年、資産家の家に生まれた本山高一郎は、アメリカへ修業の旅にでることになった。その前日、横浜で久しぶりに会っ…

冒険小説のフィールドガイド(本山賢司)

ISBN:4152034947 冒険小説に出てくる動物にスポットライトをあてるという、めずらしい本。著者が動物の絵も描いてるんだけど、イラストレーターが本職だけあって、うまーい。動物だけじゃなく冒険小説の内容にも言及していて、その紹介の仕方も上手く、食指…

夜が終わる場所(クレイグ・ホールデン)

夜が終わる場所 (扶桑社ミステリー)作者: クレイグホールデン,Craig Holden,近藤純夫出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2000/03/01メディア: 文庫 クリック: 78回この商品を含むブログ (6件) を見る食事をとっていた警官のマックとバンクのところに少女失踪の…

ディオダティ館の夜

ディオダティ館の夜 (幻冬舎文庫)作者: 井上雅彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 1999/06メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る読みながら何故こんなに改行が多いのかな?と思っていたら、後書きで真実が。なんと本書はヤングアダ…

使用中

スタンリイ・エリンのパロデイについて話をしていた作家が、トイレの中で殺された。偶然犯人の隣のトイレに隠れることになった編集者は、逃げるが留まるかどうする?―― 「女か虎か」のオマージュです。リドルストーリーもの。構成が上手くて、ううんと思わず…

ローズマリーの赤ちゃん

ISBN:4150400067 恐ろしい夢を見た日、ローズマリーは身ごもった。その日から異常な痛みがはじまり、だんだんと日常と乖離しはじめ…… キーワードは、マンション 悪魔 キリスト教 役者 異常と正常の境 妊娠 医者 隣人 などなど。 これがローズマリーの赤ちゃ…

時尼に関する覚え書

うわ、何の気なしに名作を読んでしまった。時間テーマのSFの中ではかなりの名作。絶対外せない一品だ……。 少年は過去から未来へ、少女は未来から過去へと連続して生き続ける。お互いの青年期に逆の時間を進みながらも共に過ごし、そして別れの時が来る。あ…

交易のヨーロッパ史(アランプレシ, オリヴィエ・フェールターク)

図説 交易のヨーロッパ史―物・人・市場・ルート作者: アランプレシ,オリヴィエフェールターク,Alain Plessis,Olivier Feiertag,高橋清徳出版社/メーカー: 東洋書林発売日: 2000/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 古代から現代にいたるま…

猫丸先輩の空論

猫丸先輩の空論 (講談社ノベルス)作者: 倉知淳出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/09/06メディア: 新書 クリック: 13回この商品を含むブログ (95件) を見る※ネタバレありで書きます。 ふんわりと口当たりならぬ目当たり(?)が良いので、小説が読みにくい…

ストリート・キッズ

ストリート・キッズ (創元推理文庫)作者: ドンウィンズロウ,Don Winslow,東江一紀出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1993/11/12メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 184回この商品を含むブログ (100件) を見る副大統領候補の娘を探してくれという依頼に元ス…

まほろ市の殺人 冬 蜃気楼に手を振る

ISBN:4396330499 蜃気楼に手を振ると、幻の街に連れていかれる。こっそりと手をふった長兄が事故死し、二十五年後、三千万円の金をはさんだ兄弟の運命が翻弄される――。 ざっとだけど計算してみた。そうしたら本書はおよそ原稿用紙205枚分の量との計算結果が…

P.K.ディック型AIが行方不明に!

SF作家P.K.ディックの容姿と言語をモデルにした会話可能なロボット”フィル”。その高い技術性が注目されていたが、空輸中に行方不明になってしまったとか。(中略) コメント欄にはファンから「『ブレードランナー』に敬意を払うよ」「彼は電気羊の夢を見てい…

殺しの双曲線

殺しの双曲線 (ジョイ・ノベルス)作者: 西村京太郎出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2004/05メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る 都内で起こる双子が犯す連続強盗事件。東北の雪深いホテルに招待された6人の男女とその主人…

パラサイト・イヴ

パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫)作者: 瀬名秀明出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1996/12メディア: 文庫 クリック: 150回この商品を含むブログ (50件) を見る再読。 本書は「パラサイト・イヴ」の題名とは裏腹に、父性の物語です。利明のイヴや聖美への…

悪党どものお楽しみ

悪党どものお楽しみ (ミステリーの本棚)作者: パーシヴァルワイルド,Percival Wilde,巴妙子出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2000/11/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (25件) を見る前からの続き。 無邪気さと皮肉さが、いい具合でミックスされ…

暮らしの知恵365日 (春の篇) (西川勢津子)

西川勢津子さんの「暮らしの知恵365日 (春の篇) (ライフ・カレント)」をサクッと読みました。 古き良き日本の母って感じ。この本のように「生活」するのも悪くないなあって、憧れちゃいます。まあ私は本で読むと大抵のものに憧れるんだけど。 梅酒の作り方が…

Sportiva (スポルティーバ) 03月号

ASIN:B000E6G8LU フィギュアスケートの採点方法が載っていたので買ってきた。内容は、スケート、モーグル、スキー、相撲、サッカー、野球など。バラエティに富んでいるとはいえ、内容がそれほど深くないため散漫な印象が強い。P156だしね。女子アスリートの…

ミリアム(トルーマン・カポーティ)

題名にひかれて買って、何の気なしに読み始めたら最初の短編「ミリアム」でびっくり、これは凄い作品じゃないか。慌てて解説を読むと、どうやら代表作でもあるらしい。有名な作家だったんだね。(「ティファニーで朝食を」の原作者らしい) 本当にひしひしと…

春期限定いちごタルト事件(米澤穂信)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/12/18メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 414回この商品を含むブログ (658件) を見るなんとも魅力的な表紙。どうやって色を出しているんだろう……。 おそら…

楽園 戦略拠点32098(長谷敏司)

戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)作者: 長谷敏司,CHOCO出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/11/30メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 391回この商品を含むブログ (96件) を見る「自然と機械の融合」は私が好きな世界観の一つなので、設定や雰囲気…

聖なる大地(ブライアン・リー・モリノー)

聖なる大地 (『人類の知恵』双書)作者: ブライアン・リーモリノー,荒俣宏,月村澄枝出版社/メーカー: 創元社発売日: 1996/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る古代ケルトの秘儀から中国の風水思想、ガイア伝説、ピラミッドやストーンヘンジ…

ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)

ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)作者: 貴志祐介出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1999/12メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (23件) を見る物語の初めから中盤は「エンパス」と「多重人格」を上手く絡めて現象の不思議さで話を進めている…

眠れぬ夜の報復

眠れぬ夜の報復 (講談社文庫)作者: 岡嶋二人出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/07メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る実質上岡嶋さんの最後の作品だけど、そうは思えないほど安定している。内容は少し大技気味で、現実的では…

金子光晴詩集(金子光晴)

ISBN:4003113217 久々に金子光晴の詩集を読みました。 高校生の時に結構好きだったので、懐かしくなってしまった。読んでいると、日本語とは豪華な言語なのだとしみじみ感じます。「夜の生壁色」 という表現や、 世界のうつりゆく しのびやかな足音は、 鉤爪…

今年の生贄

「今夜はハロウィン。まもなくあなたに危険がせまるでしょう。私は魔女だからそれがわかるの」……と主人公の少年ハロルドに手紙が届いた。手紙を出した少女グロリアは真剣でかたくな態度で、半信半疑のハロルドを部屋にまねき入れる。 終始思い詰めたハードボ…

鴉 (幻冬舎ノベルス―幻冬舎推理叢書)作者: 麻耶雄嵩出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 1999/04メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (32件) を見る再読。いや3回目かもしれない。 いやあこの本はねえ、名作だと思うけど、烏有さんといい読んでい…

101号線の決闘(景色のいいルートで)

そのハイウェイでは、死か賞金かをめぐり正当なルールにのっとり車で決闘をすることができた。主人公はファミリーカーで決闘にのぞむ、というオーバーヒートな作品です。 一つ前の記事で書いた、野村さん訳の口直しに読み返しました。そしたら伊藤典夫さん訳…

死のドライブ(ピーター・へイニング編)

死のドライブ (文春文庫)作者: ロアルド・ダール,ピーターへイニング,Peter Haining,Roald Dahl,野村芳夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/01メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る名作とは言わないまでも佳作が揃っている作…