死のドライブ(ピーター・へイニング編)
- 作者: ロアルド・ダール,ピーターへイニング,Peter Haining,Roald Dahl,野村芳夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/01
- メディア: 文庫
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ただね、訳者の野村芳夫さんの文章が全く合わない……。本当に駄目。読みにくい。たとえば本書には私の好きなハーラン・エリスンの「景色のよいルートで」が収録されているけど、野村さん訳だとスピード感が全く無く、少しも面白い作品に感じられない。まあこういうのは相性もあるのでしょうが……。ふう。
さて本書は「車」を題材にしたアンソロジーで、ホラーからSFまで幅広いジャンルの作品が集められている。外国のアンソロジーは、たいてい日本には慣染みのない作家も多く入ってるけど、本書は日本でも人気がある作家ばかり。
「スティーブン・キング」、「E・F・ベンスン」、「ジャック・フィニイ」、 「H・ラッセル・ウエイクフィールド」、「リチャード・マシスン」、 「アントニア・フレイザー」、「ジョー・R・ランズデール」、「ジェフリー・アーチャー」、 「ピーター・へイニング」、「メアリー・エリザベス・カウンセルマン」 「ラムジー・キャンベル」、「アラン・ディーン・フォスター」、「ロアルド・ダール」、 「J.G・バラード」、「イブ・メルキオー」、「ハーラン・エリスン」、 「ロジャー・ゼラズニイ」、「ウィリアム・F・ノーラン」、「イアン・ワトスン」
――そうそうたるメンパーが揃ってます。
私が好きなのは、「高速道路で絶対に停車するな」(ジェフリー・アーチャー)……ラストのどんでん返しがとても決まってる。途中の得体の知れない車に追いかけられている恐怖の場面も、こわくて盛り上がった。