2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

仮想殺人(小林栗奈)

仮想殺人 (集英社スーパーファンタジー文庫)作者: 小林栗奈,山村路出版社/メーカー: 集英社発売日: 1997/01メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る物語は銀行強盗や誘拐、詐欺、殺人などの犯罪をシュミレーションするゲーム"犯罪者…

新・異邦人の夢

再読。人をよく観察してるわりには、パリ・ダカールラリーでの差別問題などの書き方が、さらっとして、情に流されてない。ある意味冷たいくらいの距離感。そういう所のバランスが島田さんらしいと思った。感情を持ちながらも客観的な視点を常に感じます。 と…

砂男

ホフマンは「ファンタスマゴリア―光学と幻想文学」という名著の文学論を読んでから、ずっと読みたかったんだ。そして読んで見たら、さすがというか。これは名作。それに名翻訳。私は池内紀さん訳のを読んだのだけど、とても自然な日本語で、上手いなあ〜と感…

金属の腐食 事例と対策(藤井哲雄)

金属の腐食事例と対策作者: 藤井哲雄出版社/メーカー: 工業調査会発売日: 2002/07メディア: 単行本 クリック: 41回この商品を含むブログ (2件) を見る金属の腐食現象について要因ごとに対策をまとめた本。腐食に関する用語解説もあり、専門的な内容ながらも…

ルノアールの男

人工コンピュータであるゼニガタのキャラクタが面白い。内田さんってこういう荒唐無稽なちょっとSFがかった話も書く人だったんだね。 「由美を不幸にするようなことが出来るか」 「出来るわけねえじゃねえか。もしそんな野郎がいたら、ただじゃおかねえぜ」 …

キャル

簡単な仕事をやるだけのロボットだった筈なのに、なぜかご主人のような作家になりたいという気持ちを持ったキャルは、改良を重ねるうち、立派な小説を書くようになるが……という話。 アシモフのロボットだーー! ロボットー!アシモフのロボットを見ると、テ…

イギリスは愉快だ(林望)

イギリスは愉快だ (文春文庫)作者: 林望出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/02/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見るああいいねえ。別世界だ。この本を読むとイギリスが好きになるよ。中でもボストン夫人のマナー…

宗国屋敷

ある種の叙述トリックというか「文体トリック」だった。貫井徳郎さんのデビュー作なんかも、この手の文体トリックだ。小説ならではの仕掛け。文章だけで確固とした雰囲気を作れる人にしか、使えない技だなあ。小松さんはこの手の純日本風な文章を書くと、上…

クラインの壺

クラインの壺 (講談社文庫)作者: 岡嶋二人,菅浩江出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/03/15メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 106回この商品を含むブログ (82件) を見る選ばれた主人公は、バーチャルゲームにテストプレイヤーとして参加する。だが、どっ…

諜報員マリータ(マリータ・ローレンツ)

諜報員マリータ作者: マリータローレンツ,テッドシュワルツ,Marita Lorenz,Ted Schwarz,北沢和彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1997/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るどこまで本当かは分からないものの、すごい人生だ。…