2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイブリッド・チャイルド(大原まりこ)

SF

ISBN:4150303932 これは面白かったです。名作ですね。好きです。 相対する感性が寄木細工のように組み合わさっていて、それがきちんと昇華されて美しい作品になっている、といった印象を受けました。一体、最後どんなところに物語の結末が辿り着くのがまった…

白い断頭台(田中芳樹)

主人公はチリで行われたスキー大会に参加する。しかしそれは視聴率を狙った、テレビ側の皆殺し計画だった。 ――というストーリー。設定がめちゃくちゃすぎだぁ(笑) これはギャグとして読むべきかと途中で思ったり。いくらなんでもテレビの視聴率のためだけ…

googleのバナーが…

うわ、Googleのバナーがホームズの絵になっている。ちょうど「O」が虫眼鏡になっていたり、「l」がガス灯だったりと、なかなかカッコ良い。今日はコナン・ドイルの誕生日だそうです。そうだったのか……。

五十一番目の密室(ロバート・アーサー)

こ、この小説は……有栖川有栖さんの「46番目の密室」の原型ではないかっ! まさかそういう小説が本当にあるとは思わなかったー。しかも、に、似ている……。自ら元ネタをバラしてしまう有栖川さんって、すごいなあと思う。私だったら出来ない。 有栖川さんの小…

偽のデュー警部(ピーター・ラヴゼイ)

ISBN:4150747016 バラノーフは妻を殺して自由になるため愛人と船に乗り込んだ。そこで軽い気持ちでつけた偽名のせいで、元腕利きの刑事と間違えられ、事件を解決しなければならなくなる。 これがピーター・ラヴゼイか。ううむ……。さすが個性にあふれてるな。…

復讐の女神

ハートのない復讐者、コーゴを追う三人の能力者と、復讐をしなければならなかった男の物語。再読。 最初に三人の能力者を順々に紹介していく、格好良いけど最初は筋立てがはっきりしない構成。面白かったです。焦点がはっきりしないで進んでいくので、超能力…

裁かれる女(連城三紀彦)

こ、これは最初から最後まで面白くてあまりの事に驚いた。 ××トリックで感動したのは初めてかもしれない。 まずは、文体におやっ? と。最初は作者名を見ないで読み始めて、外国の文体みたいだなと気になって作者を見てみたら、連城さんで、連城さんってこう…

「銀の塩」(藤原伊織)

藤原さんって難しい漢字を全く使わないのに、それでいてとても美しいと感じる文章を書く。難しいというか、見慣れない漢字を使わない。だから逆に美しく見えるのかもしれない。最近コツコツ読んでいる江坂遊さんの小説と並ぶくらいの、易しい漢字を使った小…

「Y」の悲劇」(有栖川有栖・篠田真由美・二階堂黎人・法月綸太郎 )

「Y」の悲劇 (講談社文庫)作者: 有栖川有栖,二階堂黎人,篠田真由美,法月綸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る再読。有栖川有栖、法月綸太郎、篠田真由美、二階堂黎人(敬称略) さんによるダイイン…