五十一番目の密室(ロバート・アーサー)

こ、この小説は……有栖川有栖さんの「46番目の密室」の原型ではないかっ! まさかそういう小説が本当にあるとは思わなかったー。しかも、に、似ている……。自ら元ネタをバラしてしまう有栖川さんって、すごいなあと思う。私だったら出来ない。


有栖川さんの小説「46番目の密室」では結局「究極の密室」とはどういうものだったのか明かされないのだけれども、この小説では明かされるのだろうか? 読んでいてそこのところが一番気になるところでした。そしたら暴かれた!
なんと、××××××だった。(ああ書けないのがもどかしい)
えっ、えっ、ええええ。50年前の作品だとしてもこれが究極の密室というのは少し無理があるのではないか……。
有栖川さんが作品内でこのトリックを作っていたら、一体どんな事になっていたやら。
とりあえず、犯人があんなにあっさり反抗を自供したのには驚きました。
あとこの本は作家がたくさん出てくるという内輪ネタもやっています。面白い人には面白いのかも。