裁かれる女(連城三紀彦)


こ、これは最初から最後まで面白くてあまりの事に驚いた。
××トリックで感動したのは初めてかもしれない。
まずは、文体におやっ? と。最初は作者名を見ないで読み始めて、外国の文体みたいだなと気になって作者を見てみたら、連城さんで、連城さんってこういう文章を書く人だったっけ、それともわざと文体を変えたのかな、だとしたら凄いなと思った。
そしてこの途中のなんともいえない、奇妙な味風味で進んでいくところ。夢なのか? 現実なのか? そしたら、最後にこうくるかあ。
変にロアルド・ダールなどを重ねていてそっち系のオチばかり考えてしまい、全く展開を予想する事が出来なかったので驚いた。ああ見事にだまされました。拍手。