白い断頭台(田中芳樹)

主人公はチリで行われたスキー大会に参加する。しかしそれは視聴率を狙った、テレビ側の皆殺し計画だった。
――というストーリー。設定がめちゃくちゃすぎだぁ(笑) これはギャグとして読むべきかと途中で思ったり。いくらなんでもテレビの視聴率のためだけに、有名選手をあんなに殺す人はいないのでは・・・。田中さんって得手、不得手が、はっきりと別れやすいんだなあとあらためて感じました。


ところがそんな設定の無茶を差しおいて、「生きのびる」ためのサバイバルというのは、個人的に好きなシチュエーションの小説なので、面白かったのです、これが。ああ……。
「クリムゾンの迷宮」あたりが好きな人は、好きなタイプの小説かもしれない。