まほろ市の殺人 冬 蜃気楼に手を振る

ISBN:4396330499
蜃気楼に手を振ると、幻の街に連れていかれる。こっそりと手をふった長兄が事故死し、二十五年後、三千万円の金をはさんだ兄弟の運命が翻弄される――。


ざっとだけど計算してみた。そうしたら本書はおよそ原稿用紙205枚分の量との計算結果が出ました。原稿用紙205枚はかなり中途半端な枚数なので、このシリーズを書いた人は苦労したんじゃないかなあ。どうしても短編を間延びさせた、という印象になってしまう。
雰囲気作りは良かったし作品として整っているものの、やや薄い印象を感じました。ある程度狙ってそうしてるんだろうけれども。