金子光晴詩集(金子光晴)

ISBN:4003113217
久々に金子光晴の詩集を読みました。
高校生の時に結構好きだったので、懐かしくなってしまった。読んでいると、日本語とは豪華な言語なのだとしみじみ感じます。

夜の生壁色」 という表現や、

 世界のうつりゆく
 しのびやかな足音は、
 鉤爪をかくした猫の
 やわらかなあしうら。

――「夜」より。
……このリズム感、独特のレトリックは目の栄養だ……。