幻燈、写し絵、ファンタスマゴリア、カメラ・オブスクーラなど、さまざまな視覚・光学装置が彩った「光と影」の歴史について書かれています。 西洋の項もいいけど、特に日本の幻燈史についてページがさかれていて、江戸や明治の幻鏡を使った遊び・からくり的…

幽霊船が消えるまで―痛快本格推理 (祥伝社文庫―天才・竜之介がゆく!)作者: 柄刀一出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2005/01/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る再読です。軽く感想を。「死が鍵盤を鳴らすまで」 これは上手いねー。名刺のメッ…

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)作者: 浅倉卓弥出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2004/01/01メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 967回この商品を含むブログ (284件) を見る感動はしたけど手放しにそう言い切れない。非常にもやもやした読後感です。 文章は確かに上…

レテの支流 (角川ホラー文庫)作者: 早瀬乱出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/11メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (13件) を見る記憶ホラー、脳ホラーです。脳生理学関係の題材が使われてます。 エピソート記憶だ、手続き記憶だ、エン…

ワイングラスは殺意に満ちて (文春文庫)作者: 黒崎緑出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1995/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る黒崎さんのデビュー作です。 軽快な文体。ユーモアと美味しそうなワインと。しかしクールな雰囲気も漂ってる小…

罵詈雑言辞典作者: 奥山益朗出版社/メーカー: 東京堂出版発売日: 1996/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 63回この商品を含むブログ (21件) を見る日本語は罵倒語が少ないという研究結果を聞いた事があります。 やはり「和」の国だから個々の対立（議論…

活動理論のジャンルを読むのは初めてなので、分からない単語が多く途惑いました。 でも中盤から後半の、最近接発達領域におけるジレンマ（ダブルバインド）の辺りは、とても面白く読めました。 自分なりにまとめてみます。=================================…

そのケータイはXX(エクスクロス)で (宝島社文庫)作者: 上甲宣之出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2004/05/27メディア: 文庫 クリック: 45回この商品を含むブログ (65件) を見る擬音を多く使うと文体が安っぽくなるという説はその通りだったんだな、と。 しか…

サプリメント・バイブル―これだけ読めばわかる・選べる・治せる! (よくわかる栄養補助食品ガイド)作者: アールミンデル,荒井稔出版社/メーカー: ネコパブリッシング発売日: 2003/09/04メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見るなか…

色の名前作者: ネイチャープロ編集室,近江源太郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2000/04/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 44回この商品を含むブログ (34件) を見る久しぶりに引っ張り出して眺めてみました。 美しい写真を見ると、おいしい水を飲ん…

夜が明けたら (ハルキ文庫)作者: 小松左京出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 1999/11メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見る再読。小松さんのＳＦホラー傑作選。 少しずつ感想を書くと、 「夜が明けたら」……理由が書かれてい…

「私はこの人の話は１つしか読んだ事がありませんが、それに非常に衝撃を受け、発表誌の切り抜きをずっと持っています。 「糸ノコとジグザグ」と言うお話です。」http://roundabout.oops.jp/blog/archives/000348.html ――という文章をwebで見つけたので、つ…

泡坂さんらしい「何気ない所に伏線が隠れている」特徴が上手く出ているミステリ。 そう構えながら読んでも、別の過程に粉れているので、伏線と気がつく人は少ないのではないか。（マジシャンらしいね） 「古い旧家で起こる」殺人事件です。好きなシチュエー…

全日本食えばわかる図鑑 (集英社文庫)作者: 椎名誠出版社/メーカー: 集英社発売日: 1989/04/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (18件) を見るこういう本は暇な時にさらっと読むのが良い。私が食べたいと思うのはなかったなあ。…

なぜ、「白雪姫」は毒リンゴを食べたのか作者: 岩月謙司出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る 親から嫉妬されて育った人間は、自分の幸せを破壊してしまいたくなる、という説が…

二十三歳の赤ん坊 (角川文庫 (6118))作者: 高木彬光出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1985/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る23年前に誘拐された自分の赤ちゃんが、そのまま赤ん坊の姿で発見された！ というのは魅力的で良かった。 しかし…

ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)作者: 矢崎存美出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/07/12メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 16回この商品を含むブログ (44件) を見るこういう本を読むと、ほっとするね。 「嘘の効用」……ぶたぶたさん料理教室をやっています。…

オプティミストはなぜ成功するか (講談社文庫)作者: マーティン・セリグマン,山村宜子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/02/04メディア: 文庫購入: 31人 クリック: 259回この商品を含むブログ (46件) を見る 表紙が何となく好き。 論理療法の考えに基づい…

そして粛清の扉を (新潮文庫)作者: 黒武洋出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (51件) を見る 読んでいる最中は面白かった。確かにある種の爽快感が沸き起こるのを否定出来ない。 いくら悪ど…

プラスティック (双葉文庫)作者: 井上夢人出版社/メーカー: 双葉社発売日: 1998/09メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る ええとネタバレを。 1994年って、それ程多重人格について知られてなかったの？ そんなこと無いと思うんだけ…

幻! (徳間文庫)作者: 日本冒険作家クラブ出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1991/04メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る表紙が好きです。白くてすっきりしていて、よく見ると、「幻」の字には異国のお金が写っている。…

殺人鬼 (新潮文庫)作者: 綾辻行人出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/01/30メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 122回この商品を含むブログ (58件) を見る ものすごく久しぶりに再読してみた。まず、この本の文体は、描写がとても的確です。 そこが他のホラ…

悪魔の発明―23人のマッド・サイエンティスト (広済堂文庫―異形コレクション)作者: 芦辺拓出版社/メーカー: 廣済堂出版発売日: 1998/04/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る異形コレクションシリーズは、文章が上手い…

ニセモノ師たち (講談社文庫)作者: 中島誠之助出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/07/12メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 43回この商品を含むブログ (27件) を見る 骨董の世界って、ヤクザな世界なんだったんだ……というのが第一印象でした。 プロ同士が…

S‐Fマガジン・セレクション〈1987〉 (ハヤカワ文庫JA)作者: 早川書房編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1988/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る このS・Fマガジン・セレクションシリーズは、当たりが大目なので好きです。 「すいき」…

続・垂里冴子のお見合いと推理 (講談社文庫)作者: 山口雅也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/08/10メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (15件) を見る このシリーズは、のほほんとした上品な雰囲気が漂っていて好きです。表紙も合っていて…

今読んでも面白いＳＦが目白押しです。 ＳＦっていいよねえ、こういう昔（1960年頃）のＳＦ好きです。「あとは野となれ……？」（ホリー・カンティーン）……自分の分身を作り出す話。これ、なんか好き〜。自分を作って何をするかというと、人気のない小屋を買っ…

夏草の記憶 (文春文庫)作者: トマス・H.クック,Thomas H. Cook,芹澤恵出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (24件) を見る表紙が好き。 あらすじだけとると、そこらへんに転がってそうな話…

伯爵夫人の宝石―英米短編ミステリー名人選集〈3〉 (光文社文庫)作者: ヘンリースレッサー,Henry Slesar,宮脇孝雄,池央耿出版社/メーカー: 光文社発売日: 1999/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るヘンリー・スレッサーは、どことなくロアルド…

黒い仏 (講談社ノベルス)作者: 殊能将之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/01メディア: 新書 クリック: 15回この商品を含むブログ (55件) を見る とりあえず、どうしようもなくロマンチストなのはお前だ石動ーっ！ 突っ込みたい。 小説内の現実はさらにロ…