ぶたぶたの食卓

ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)

ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)

こういう本を読むと、ほっとするね。


「嘘の効用」……ぶたぶたさん料理教室をやっています。何気ない話なんだけど、ちょっと元気になる。


「ここにいてくれる人」……これも優しい話。”そうか、ほんの少しだけ、少しずつ違うことをすればいいんだ。”という一文が胸に残った。


「最後の夏休み」……「あの時、本当に俺が食べたかったのは、氷イチゴだったんです」というのが切ない。どうして氷レモンなんて言ったんだろうな……、と。何故か嘘を言ってしまう事ってある。たわいのないもの。その時に落とした物を主人公は拾う事が出来て本当に良かった…。