ワイングラスは殺意に満ちて
- 作者: 黒崎緑
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1995/11
- メディア: 文庫
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軽快な文体。ユーモアと美味しそうなワインと。しかしクールな雰囲気も漂ってる小説です。
ミステリとしてはトリックよりも、自白した犯人がトリックのために高価なワイン(シャトー・ムートン・ロートシルト)を無駄にしたのが惜しかった、残念だと何度も繰り返しているのが印象に残りました。
どうせならそのように「ワイン好きなために犯罪がバレた」もしくは「ワイン狂な為に特殊な犯罪になった」的な、固有の特殊性がトリックにあれば良かったです。
会話がこの頃から上手い。
人物がいくらか戯画されてますが、それがひっかけの役割も果たしてます。