殺人前線北上中―ミステリー傑作選〈32〉 (講談社文庫)作者: 日本推理作家協会出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/04/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る・のっぽのドロレス（宮部みゆき） 「のっぽのドロレス」という本がキーになっている…

Wの悲劇 (角川文庫 (5679))作者: 夏樹静子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1984/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る非常に面白かったです。可愛い一人娘の同情すべき殺人を隠そうと、別荘に集まっていた一族全員が協力して偽装します。外…

奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻 (講談社文庫)作者: 泡坂妻夫,松田道弘出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/06/13メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (16件) を見る再読。一部三回目。ネタバリありで感想を書きます。 ・空中朝顔 ある…

狐闇 (講談社文庫)作者: 北森鴻出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/05/13メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 5回この商品を含むブログ (54件) を見る主人公が何者かに陥れられ名誉を失墜させられたという設定は、読む側としても自然に肩入れしたくなるので…

絶叫城殺人事件 (新潮文庫)作者: 有栖川有栖出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/01/28メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 9回この商品を含むブログ (87件) を見るオーソドックスな本格ミステリ。 どの短編も変に構成にこったりとかメタミステリなどではな…

幽霊船が消えるまで―痛快本格推理 (祥伝社文庫―天才・竜之介がゆく!)作者: 柄刀一出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2005/01/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る再読です。軽く感想を。「死が鍵盤を鳴らすまで」 これは上手いねー。名刺のメッ…

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)作者: 浅倉卓弥出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2004/01/01メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 967回この商品を含むブログ (284件) を見る感動はしたけど手放しにそう言い切れない。非常にもやもやした読後感です。 文章は確かに上…

ワイングラスは殺意に満ちて (文春文庫)作者: 黒崎緑出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1995/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る黒崎さんのデビュー作です。 軽快な文体。ユーモアと美味しそうなワインと。しかしクールな雰囲気も漂ってる小…

「私はこの人の話は１つしか読んだ事がありませんが、それに非常に衝撃を受け、発表誌の切り抜きをずっと持っています。 「糸ノコとジグザグ」と言うお話です。」http://roundabout.oops.jp/blog/archives/000348.html ――という文章をwebで見つけたので、つ…

泡坂さんらしい「何気ない所に伏線が隠れている」特徴が上手く出ているミステリ。 そう構えながら読んでも、別の過程に粉れているので、伏線と気がつく人は少ないのではないか。（マジシャンらしいね） 「古い旧家で起こる」殺人事件です。好きなシチュエー…

二十三歳の赤ん坊 (角川文庫 (6118))作者: 高木彬光出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1985/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る23年前に誘拐された自分の赤ちゃんが、そのまま赤ん坊の姿で発見された！ というのは魅力的で良かった。 しかし…

続・垂里冴子のお見合いと推理 (講談社文庫)作者: 山口雅也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/08/10メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (15件) を見る このシリーズは、のほほんとした上品な雰囲気が漂っていて好きです。表紙も合っていて…

夏草の記憶 (文春文庫)作者: トマス・H.クック,Thomas H. Cook,芹澤恵出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (24件) を見る表紙が好き。 あらすじだけとると、そこらへんに転がってそうな話…

伯爵夫人の宝石―英米短編ミステリー名人選集〈3〉 (光文社文庫)作者: ヘンリースレッサー,Henry Slesar,宮脇孝雄,池央耿出版社/メーカー: 光文社発売日: 1999/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るヘンリー・スレッサーは、どことなくロアルド…

黒い仏 (講談社ノベルス)作者: 殊能将之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/01メディア: 新書 クリック: 15回この商品を含むブログ (55件) を見る とりあえず、どうしようもなくロマンチストなのはお前だ石動ーっ！ 突っ込みたい。 小説内の現実はさらにロ…

散歩する死者 (徳間文庫)作者: 中町信出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1989/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るうーん、魅力的な設定なんだけど、やや後味が悪いね。 叙述トリックや、時系列トリックはいい加減たくさん読んだので、途中で…

ラミア虐殺 (カッパ・ノベルス)作者: 飛鳥部勝則出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/10/21メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (17件) を見るいやあ、読み終わってびっくり。色んな意味でびっくり。他の人はどういう風にこの本を受け止めて…

金雀枝荘の殺人 (講談社文庫)作者: 今邑彩出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る館ものです。グリム童話の「狼と七ひきの小やぎ」に見たてられて、６人の連続殺人が起きます。 館は密室だった。犯人ははっ…

法月綸太郎の功績 (講談社ノベルス)作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/06メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (19件) を見る法月さんの作品に厚みがあるのは、ブラフが豊かだからではないか。ようは、ひっかけになったりし…

57人の見知らぬ乗客―ミステリー傑作選・特別編〈4〉 (講談社文庫)作者: 日本推理作家協会出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/05/15メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る再読。今読むと流石に時代を感じられて、あまり面白いと感…

猫探偵・正太郎の冒険〈1〉猫は密室でジャンプする (カッパ・ノベルス)作者: 柴田よしき出版社/メーカー: 光文社発売日: 2001/12メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る このシリーズ好きなんだ。だから、本屋で新刊が出ているのを見つけた時は、…

切り裂きジャック・百年の孤独 (集英社文庫)作者: 島田荘司出版社/メーカー: 集英社発売日: 1991/08/20メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る再読です。メイントリックははっきり記憶に残っていた。島田さんのトリックは記憶に残り…

UNKNOWN (講談社ノベルス)作者: 古処誠二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/04メディア: 新書 クリック: 58回この商品を含むブログ (36件) を見る重いテーマだと読む前から聞いていたので、身構えてから読みました。最初は雰囲気が明るかったので、あれ？…

七人の中にいる (中公文庫)作者: 今邑彩出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1998/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る ペンション「春風」のオーナー・晶子のもとに、21年前のクリスマスイヴに起きた医者一家虐殺事件の復讐予告が。現在の幸…

警官嫌い (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 13‐1))作者: エド・マクベイン,井上一夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/04/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (16件) を見るなんとなく手に取って、読むまで気がつかなかったんだ…

ゲッベルスの贈り物作者: 藤岡真出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1993/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る表紙が洒落ていて、この本を自分の手元に置いておきたいと強く思った。 なのにAmazonや「はまぞう」で検索して出てくるのは、私…

玻璃ノ薔薇 (角川ホラー文庫)作者: 五代ゆう出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る 玻璃ノ薔薇(ガラスノバラ)と読みます。 個人的には、井上雅彦さん編集「異形コレクション」でおなじみ…

日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)作者: 倉知淳出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1998/01/30メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (59件) を見る新刊が出ている中、猫丸先輩シリーズの第一作目を読み返す。 …

殺意の集う夜 (講談社文庫)作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/11/12メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (32件) を見る ええと、まずは主人公の謎について、あげてみます。 ・主人公は初見の三諸がパッとみただけで…

闇夜の芸術祭 (光文社文庫)作者: 日本推理作家協会出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る東野圭吾さんの「誘拐電話網」を読んだ。短編です。「闇夜の芸術祭」というアンソロジーに収録されていました。…