「警官嫌い」(エド・マクベイン)

警官嫌い (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 13‐1))

警官嫌い (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 13‐1))

なんとなく手に取って、読むまで気がつかなかったんだけど、これがあの有名な87部署シリーズの、第1作だったんだね。
偶然だけど、嬉しかった。


この本は書き出しから、かなり好感度が高かった。
きっとこのマイクってのが、主人公なんだろうなあ、うわあ、結構カッコイイじゃん、好み、好み、ってわくわくしてたら、次のページでは殺されてました。
く、くうううっそおおお。
愕然としつつ、まあ、他にもカッコイ警察官が出てきているので、気を取りなおして読んでいたら、次々に殺されていくっっ。
なんなんですか、もおお。ひええ。
あんなに好感度が高くていい味出している脇役っぽい(準主役っぽい)人達があっさり殺されてよいんでしょうか?
なので、話の中心になる人が、最後まで死なないかハラハラドキドキだった。


サンドイッチの話が好きだったよ。ピーナッツのサンドイッチを60階のビルから下に投げる話。
この話をしてくれたフレッド(だったっけ?)はそのあとすぐに死んでしまったけれど。
この本のキャラは、好感度を大幅にあげたあと、あっけなく殺されてしまうので、やるせなかったよ。
でも、面白かったね。いい味だしてる。いかにも警察ものって感じ。
こういう空気、昔は特に好きではなかったけど、このごろはだんだん好きになってます。