ストレンジャーズ

ストレンジャーズ〈上〉 (文春文庫)

ストレンジャーズ〈上〉 (文春文庫)

「まだしくじったわけじゃない。予想を裏切ってはらはらどきどきの展開になっただけさ」
――「ストレンジャーズ 上」P127

クーンツらしい、テンポよくスリルがある展開。視点が頻繁に変わるため、それぞれのストーリーにおける恐怖がどういう関係で結びついているのか、先が気になる構成です。
作家と友人のアーチスト、小悪党や牧師など、立場が全然違う人達の不安が書かれているため、全く飽きない。ここら辺はクーンツは上手いなあ。主人公の友人のパーカーがいい味出してます。
今はまだ、それぞれの物語は交差していなく、みんな孤独の戦いを強いられてます。物語が収束するであろう下巻に期待。