扉は閉ざされたまま

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)

第一章を読み終わりました。
今の所は、まあまあ面白い。これって臓器提供の為だよね。と見せかけて他に理由があるのでしょうか。石持さんは頭がいい女の人が好きなんだね。しかし現実でも本書を真似て殺人を実行出来そうでこわいです。詳しく書きすぎ。

第二章を読み終わりました。
実は石丸と五月が関わっていたというのは、ありえる気がする。このカップルの二時間の行動が何らかの影響を及ぼすのは確かでしょう。

第三章を読み終わりました。
第一章の時は、臓器が欲しいのかな? と思ってたけど、これは逆だねえ。臓器を駄目にしようとしてるんだ。でも何故だろうか。そもそも殺さなければ「臓器」……つまり部品にならないわけだし……。考えられるのは、新山はすでに脳死に至る病におかされていて、何もしないと臓器提供を確実にする立場にあった。伏見はその事実を知っていて、阻止しようとしている。もしくは本人から内密裏に頼まれた……ああ、これもあるかな。一体何でだ。こういう風にわけが分からない時は「名誉の為」と考えろ、というお約束があるわけですが。
いや、やっぱり、臓器関連はきっと引っかけなんだ。そうじゃないかな。何か全く違う真相があるのかな……。お芝居だったとか。……実はニースにいる安東の兄が絡んでたとか。何だそりゃ。

第四章を読み終わりました
あーあーあー、そういう事か……。例の検査は頭のすみに引っかかってたのに、そのまま検証するの忘れてました。ぐう。
ところで「完璧に操作された表情」的な表現が少し多くて引っかかります。女の人が男の人を好きになったり、またはそうじゃない時でも、表情を自然にコントロールするのは、わりと一般的な現象の気がします。優佳が特別なわけではなく。そんな部分で張り合おうとするのがそもそも無茶なのに、いちいち気にしてたら伏見は今までお付き合いをどうしてたんだろう?

第五章
はい、終わり。最後に伏線を持ってきましたね。後味はあまり良くないなあ。読んでいる最中のリーダリティは高かった。
全体としては、「セリヌンティウスの舟」を読んでなかったら、きっともう少し驚いて読めたのにと感じました。