思考機械の事件簿 1 (ジャック・フットレル 宇野利泰訳)

一話目「<思考機械>調査に乗り出す」を再読〜。
思考機械が、ハッチ(助手役)に初めて出会い、毒で倒れた原因を推理する場面は、まさにシャーロック・ホームズなみのこじつけや……。
でも笑える。
たった一日チェスをならっただけで、世界チャンピオンを打ち負かしちゃうなんて(!)やりすぎや……。
でも笑える。


思考機械いいねえ。つっけんどんな性格も好き。
ファイロ・ヴァンスも好きだったもんなあ、私。
素手で犯人の所に出かけていって堂々と質問して、二日間も監禁されるおまぬけぶりも、可愛いといえばかわいいっす。
思考機械なわりには、行動派だね。
第一話目なので謎は普通。
写真の男に化けろ、しかし絶対に口をきいてはならないと言われた俳優の話。
彼本人は、何が行われたのか分からなかった。しかし彼は自分でも知らないうちに「署名」をしていたのだ。
ネタが分かった時、"あ、そういえばそうだったっけ"と、驚いた。やられたよ。うまい。