ミザリー
- 作者: スティーヴンキング,矢野浩三郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1991/02
- メディア: 文庫
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面白かったです。エンターテイナーだなあと思う。
主人公のポールが、頭の中で色々と実況中継をするあたり、殊能さんのハサミ男などを思い出しました。
キングの方が先に書かれているわけだけど。エンターテイナー系譜ですね、こういうの大好きです。
ただ面白いは面白いんだけど、やっぱり私はキングは好きににゃれにゃい……。
こう人間のどろどろした描写が駄目です。人間のどろどろした部分の描写がいいと思う作家さんもいるので、生理的な問題なのでしょう。読んでいて落ち込むというか、拒否反応が出てきます。
それでも最後まで読んでしまったわけだけど。
「笑いの家」がめっちゃ不気味。こういうエピソードがキングは上手いよね。
訳者の矢野浩三郎さんの訳が、とても上手で読みやすかった。良い仕事です。