CIAスパイ研修 ある公安調査官の体験記(野田敬生)

CIAスパイ研修―ある公安調査官の体験記

CIAスパイ研修―ある公安調査官の体験記

著者は公安調査庁からCIAに研修を受けに派遣されます。
題名に結構いつわりありで、本格的なスパイの研修を受けてるわけではない。
一見すごそうだけど、よく読むと情報分析としては普通の内容で、CIAはお役所仕事としてこなしているようだ。
でも日記調で体験記のように書かれていて、臨場感や雰囲気は味わうことが出来ました。
作者は特別なスキルを持ってるわけでもないようで、いまいち緊張感が足りないのはそのせいだと思います(それはそれで読みやすくて良かったのだけど)
実際公安の中で、もっとスキルを持っている人がいるだろうに、何故著者が派遣されたのだろうか、まだ20代で若かったからか。だから内容も初心者向けなのか……。
CIAが日本の公安を招いて、研修をやっていた事を初めて知ったので興味深かったです。