エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する(ブライアン・グリーン)

エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する

エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する

ディレイニーの「ノヴァ」を読みつつ、本書も平行してパラパラと読む。相性が良くてGood。


超ひも理論とは、物質の究極の要素は「粒子」であるとする従来の説と違い、振動する「ひも」(10のマイナス33乗センチ程)が物質の基本要素とする説です。超弦理論とも言います。
宇宙やエネルギー、更には多次元宇宙もこの「ひも」の振動により変化するという、いわば自然界全てを説明出来る統一理論です。
「ひも」は十次元の概念を持っていて、宇宙は十次元宇宙として創始した。しかし四次元と六次元に分かれ、我々のいる四次元世界(三次元の空間と一次元の時間)は膨張し続けている。一方、六次元は非常に小さく丸まって内部空間になっている。
あくまで理論であり実証はされてないものの、小説を読むように面白く読めます。
新たに出てくるM理論は十一次元の世界だし。三次元で精一杯なのに、十一次元って? しかし面白い。


本書は丸め込まれた六次元を『折りたたまれた宇宙の織物のなかに次元がぎっしり巻き込まれている』と表現していて印象に残っています。