右脳天才モーツァルト(藤井康夫)

右脳天才モーツアルト―なぜ日本人に心地よいか (快楽脳叢書)

右脳天才モーツアルト―なぜ日本人に心地よいか (快楽脳叢書)

今日はモーツァルト生誕250年記念日なのだそうで、おめでたいですね。
という事でモーツアルトを聞きつつ「右脳天才モーツアルト」を読んでみました。「右脳」と題にはありますが、右脳に関してはそれ程触れられていなく、著者がいかにモーツァルトを好きかという思いがつまったエッセイです。
著者はモーツアルトの「ピアノ・ソナタ」(K570)が好きで好きで、この曲が弾きたいがために、ピアノを習ったこともないのに、二十年かけて我流で猛練習を繰り返し、ついに弾けるようになったというのです。


このエピソードを聞いた時、思わず感動しました。著者はまるで天下を自分のものにしてしまったような喜び、と書いていて「してしまった」というのは、きっと自分とは遠い所にある手の届かない音楽と思われていたのかなあなどと想像しました。
どんな時にモーツアルトのどの曲を聞くといいかも書かれています。モーツアルト好きの人が読むと共感する部分が多い本です。