掃除と禅と行動療法と
大掃除の季節です。
なので掃除関係の本を読む(――その前に掃除しろってorz)
で、読んだ本の中から一冊を。。
「すべての一歩は掃除から」山本健治著
すべての一歩は掃除から―企業・学校・家庭を甦らせる「脚下からの哲学」
- 作者: 山本健治
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 1998/09
- メディア: 単行本
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この本は、掃除の方法を書いた本ではなく、「掃除哲学」のような本です。
掃除への信念を書いたというと、やや乱暴かもしれないけど、そんな感じの本です。
掃除が苦手な私は、ただHowToを学んでも、それを実行しようとはしない事に気がついて、こういう「掃除哲学」系の本を何冊か買いました。
この本はなかなか読みごたえがあって、紹介したい部分が沢山あるんだけど、なかでもこの文章。
「自分の"心をみがく」などというが、いったいどこに「心」があるのか。はたして、どんなものなのか、はっきり手にとることができるものなのか。できるというのなら、一度自分の目の前に出して見なさい。
出せるわけないでしょう。
そんな何だか実体のわからない。手にとることのできないものをどうしてみがこうというのですか。みがけるわけがないでしょう。そんなできもしない、雲をつかむようなことを言っているより、目の前の廊下を箒で拭き、ひたすらにみがきあげたほうがはるかに心をみがくことになる」のである。P52
どえー。
この言葉を言ったのは、作者の方ではなく、禅の大家澤木興道師です。
私こういう実存的な考えって、実は好きなのですねえ。
やっぱりただ考えているよりは、行動した方がいいと思うし(自分ではなかなか出来ないけど)
とりあえず、「自分磨き」なんて始める前に、床磨きでも始めますか、なんてね、その気になったりして。確かにこういう本を読むと、少しの間だけは掃除をやる気になるのでした。
あ、あと、「深谷ミエの超手間なし掃除革命」
も読んだ。
これはHowTo系だね。ただ、画面がごちゃごちゃして、あまり役に立たなかった……というか、私には合ってなかった。床に傷がついたら、クレヨンと透明マニキュアで、というのは役に立ったかな。覚えたぞっ。