ペイパーバックの本棚から(小鷹信光)

ペイパーバックの本棚から

ペイパーバックの本棚から

付き合って30余年、1万冊。愛着のミステリ、忘れえぬ作家、ポケット、ゴールドメダル、ジグネット…。洋書古本屋はミステリの最高の学校だった。多数の口絵を配し、ペイパーバックの魅力を縦横に語る。

海外ハードボイルドの翻訳者として第一人者の小鷹さんのエッセイだけあって、内容が濃くて作家とのエピソードも具体的で面白かったあ。出てくる作家は、あなたの知らない世界〜♪ で読んだ事が無いのが多いけど、それでも、魅力的なペイパーバックの写真を見ているだけで、想像力をかきたてられます。本書の写真は小鷹さんの私物で、ペイパーバックを一万冊持ってるそうです。


それはそうと、こんなことが書いてありましたよ。  
"<悪党パーカー>というヤボったい命名は、おそらく私の発案によるものだったと思う。"
――小鷹さんてば、自分でやぼったいと思ってたんだね(!)
なんつって、「悪党」という単語はこの時代らしいしパーカーにも合ってると思います。